ネバーランド
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コラム

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古典が少しは分かるかしら・・

2013/07/29
橋本治著「これで古典がよくわかる」を、就寝前タラタラ読んでます。
読み出すと止まらなくなるので、
日常生活では本とマンガをタブー?にしているけど、
この本は珍しく、ゆっくりページを捲ってます。

最初の部分が面白い。
かなり前、ピーター・グリーナウエイという監督が「枕草子」の映画を撮ったのですが、
「なぜ枕草子が素晴らしいか」というくだり。以下引用です。
「枕草子は、今から一千年ばかり前に書かれた随筆ですが、ピーター・グリーナウエイ監督は
そのことにびっくりしているのです。
『今から一千年前といえば、我が英国がほとんど”野蛮人の国”と同様だった時代なのに、
どうしてこれだけ自由に文章が書ける女性がいたのか』ということです。
枕草子は『pillow book』というタイトルで、英語に翻訳されています。
それを読んで清少納言という女性の存在を知って、その奔放自在な書き方に、
彼はびっくりしたのです。なにしろ彼女は、今から一千年も前の女性で、
今から一千年前のヨーロッパといったら、
どこだって「野蛮人の国」とそんなに変わらないような時代です
ーあまりはっきり言ったら怒られるでしょうが。
この当時の世界の先進地域は中国やアラビアで、
ヨーロッパに「文章を書く女性」を求めるのなんか酷です。
でも、そんな時代に日本の清少納言という女性は、ずいぶん奔放に自由な文章を書いています。
それを読めば、どれだけ高度で進んだ文化が日本にあったかは分かります。
イギリス人ピーター・グリーナウエイ監督が感動したところはそこなんです。
ところが、今の日本人は、あまりそんなことを考えません。
「進んだ文化」といったら、あいかわらずヨーロッパやアメリカだと思っていて、
自分たちの足もとにそういうすぐれた過去があることを忘れているのです。
これは、とても残念なことじゃないでしょうか・・」

日本語は難しくて、分かりにくい。
まして古典になると、漢字もカタカナも仮名も、意味分からず、お手上げです。
ただ、源氏物語や古今和歌集は平安時代、万葉集に至っては7世紀とか8世紀頃の歌集。
シェークスピアですら16〜17世紀の人だから、日本の古典はホント筋金入りです。
文学だけでなくて、
飛鳥〜奈良〜平安、そして武士の時代へ受け継がれた文化の数々が、
こうして今、自分の中に根付いているのだな・・と、そんな気分に浸りながら、
眠りに入る前のひととき、
兼好法師や源実朝のキャラを想像しては、楽しんでます。



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