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コラム

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「利休にたずねよ」山本兼一著 

2014/04/27
映画を観た人から「利休にたずねよ」面白かった〜と聞きました。
書店で文庫のコーナーを何気なく見ていて、フッと目に付いて購入。
直木賞受賞した作品・・と改めて知りました。

利休は秀吉から睨まれて、自決する茶人。
魅力的な男性だからでしょう・・その伝説はさまざまあって、
この本は、どんなかな〜と思いながら読んでみると、
先ずは、作者の手法に驚き!
見事に時の流れを遡り、最後は「夢のあとさき」でした。

利休は、「美」を貪欲に追求するだけでなく、
「お茶を飲む」を最高のアートに仕立て、茶道具の値をつり上げ、
大名や武士たちを、茶の世界へ誘った巨人かな。
火をおこし、香をたき、茶花と茶軸を選び、料理を作り、
菓子を用意し、お茶を点てて、客をもてなす。
季節をあらわし、自然を取り入れ、客を知り尽くし、
接待の全てを、自分で設えるのだから、茶人はスゴイです。

嫌みも衒いもなく、美しく、更に面白味がある・・・
そんな世界に遊べたら、茶の湯は、やはり贅沢至極です。

戦国武将と茶人の心に、少しばかり寄り添えた一冊でした。
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