ネバーランド
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コラム

日々想うことなどをお届けします。

ご入園、ご入学<おめでとうございます!

2003/04/08
4月7日は鉄腕アトムの誕生日だそうですが、7日&8日の両日入学式が執り行なわれた学校、保育園、幼稚園は多いことでしょう。桜の花が舞い散る中、新しい希望に満ちた新学期が始まりました。さて私事になりますが、我が家にも、この春から社会人1年生の娘がいます。3月に大学4年間を終了、4月1日入社で、目下研修に勤しんでおります。思えば幼稚園の入園式から大学卒業まで、なんと20年近い年月が経過したわけで、その間のさまざまな娘とのやりとり、彼女との思い出が沸々と心によみがえり、さすがに感慨深い春となりました。
私にとって初めての子育ては、訳分からないことや戸惑うことの連続でした。そのうえ彼女は、私の思い描いていた「子ども」のイメージと全く違い、「何それ??」と驚き、失望することが次から次でした。とにかく対応には迷いっぱなし、他人を理解すること、他者を受け入れることのなんと難しいこと! 自分がいかに無力で、何も知らない&何も出来ないか、まざまざと思い知らされました。それでも、無い知恵を絞りアレコレ考え、試行錯誤を繰り返し、コミュニケーションを取りながら、長女を筆頭に、3人の子どもたちと夫とワイワイ生活を続けてきました。彼女たちがいたからこそ、私はたくさんのことを学習できて、楽しませてもらいました。まさしく体験学習。そして今でも、進化し続ける娘たちとの生活で、まだまだ親としてシャンとしていなくては、という意欲が沸き、新しい発見や発想が生まれてきます。
子どもが育ち、伸びゆく力は、本当に凄いし、周囲に元気と力を与えてくれます。そのナマの感触を味わえるのは、とても幸せです。子どもとの生活がもたらす醍醐味って、そんなところにあるのでしょうね。最近は、子育ての大変さばかりが強調され、ともに過ごす感動や面白さが、一向に語られないのは残念です。
3月末、娘の大学で卒業式が行われました。教育不熱心な私ですが、珍しく時間を作って出席しました。何しろいつも泣いてばかり、見るからに弱々しかった娘が、こんなふうに想像もしなかったような?オトナになったのですから、たまには思い出に浸るのも良いかなァと、そんな気持ちがありました。ところが、式にはノーベル物理学賞受賞の小柴さんが列席なさっていて、私のちっぽけな感傷を一掃する、力強いスピーチを頂きました。「卒業式のことを、白人圏では commencement と言います。 つまり”卒業”とは”開始、始まり”なんですね」とおっしゃいました。そう、過去を振り返るのではなくて、卒業は”開始”そのものなのですね。長女の今後を祝福することで、お陰さまで、私まで気持ちを新たに4月を迎えることができました。前進あるのみですね。
アトムの誕生日もよいけれど、新しいことに勇気をもってどんどんチャレンジしていく若い力を、私たちオトナはしっかり育て、サポートしていきたいものです。そして先を生きるオトナたちは、まだまだしっかり前を向いて進んでいたきいものです。
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