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コラム

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無期限の休業に入る理由 その2

2016/03/17
10年ほど前、仕事や日々の雑用に忙しかった時、
長女から、旅の誘いがありました。

ひと足早く海外デビューして、幾つかの国を回っていた娘は、
「海外旅行は、年を取ると行けなくなるから、早めに行ってみたら?」と。

娘たちには、海外へ出るよう勧め来た私ですが、
自分自身は、忙しかったり金欠だったりで、外国は遠い世界の話、
結婚後は、誘われてハワイとニューヨークへ行った程度でした。

「どこへ行きたい?」と娘に聞かれて、
「うーん、イスタンブールかな!」
「えっ!!」と彼女のビックリ反応。

仕事をどうにかやり繰り、一週間ほどの休みを「初めて」取って・・・
・・自営業開始して、旅は、ほとんど一泊か日帰りでしたから・・
パスポート更新、東西文明が交差するイスタンブールへ飛びました。

それから、海外への旅が始まり、
最初はリフレッシュの5〜6日、家族との旅だったのが、
やがて、個人参加の秘境系ツアー旅へと。

いろいろな国の言語、宗教や暮らし・・僅かな日数、異文化に触れるだけとはいえ、
学校での勉強や、報道とは、全く違う世界が、そこには広がってました。
地球は、とても狭くなったけど、
それでも、
分かったつもりでいた世界が、生きて来た世界が、いかに狭く浅いかを思い知りました。
同時に、日本の文化や伝統、暮らしとか、日本人とかを、
今までと違った角度から眺め始めました。

やがて・・
自分の仕事に対する見方も、少しずつ変わって来て、

元気なうちに、もう少し具体的に異文化を感じたい、と
英語を学び始め、
もう少し時間をかけて、日本以外の国の暮らしを知りたいと、
そのためには、仕事を手放すのもありかな・・と、
そんな思いに辿り着きました。

人生の「時間」は永遠ではなく、
残された時間を、誰と何に使うか・・、
その選択は、大切なことと、年を重ねた今、はっきり思いました。

 
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